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SDGs 2018年4月号 エコリク2019アンケート報告!

  4月(卯月) 24節気 ⇒4月5日(木)?清明・4月20日(金)?穀雨

新入社員と出会いの季節

花見をする間もなく初夏を感じさせるほどの暖かさで幕を開けた2018年度。おろしたての靴で初々しさをまとった新入社員の通勤姿が目に留まります。グレイスにも4月から新たな仲間が加わりました! この時期になると決まって「今年の新入社員を〇〇型」や、仕事に対するびっくり行動など、新卒バッシング報道が出てきますが、当の新入社員のやる気を阻害するばかりで好ましい報道とは思えません。社会人の先輩としては、具体的にどのような考えを今の新人が持っているかについてきちんと理解することに努めたいものです。2018卒を対象に行ったアンケート調査によると、以下のような傾向が挙げられています。

  1. 仕事と私生活の両立を重視する学生が5年連続で増加
  2. 2010年卒以来8年ぶりに大手企業志向が50%を超える
     ※株式会社マイナビ「2018年卒マイナビ大学生就職意識調査」より

就職環境の好転により学生の選択肢が大きく増えたことが理由と考えられますが、自分自身の働き方を周りの環境に左右されず主体的に選べる時代になったと言えそうです。個人的には「やりがいのある仕事であれば中堅・中小企業でもよい」という項目が前年から5%以上低下していることも気になります。自身の待遇面を気にかける傾向は今後も拡大していきそうです。

しかしながら、この傾向は、長期的なキャリア形成という点で少々危うさを感じます。就業環境や福利厚生に目を奪われてしまい、「やりがい」を見いだせないままに20代という大きく飛躍できる年齢を漫然と過ごしてしまうことになりかねません。社会とのつながりを意識して、やりがいをもって働く人材は猛スピードで成長していきます。それはたったの一年でも大きな差となって表れます。私生活と仕事の両立を重視するために、まずは仕事を充実させるというロジックは、アンケート結果からも今の若者にも通じるようですので、新入社員に意欲的に仕事に取り組んでもらうためには、まずは仕事のやりがいを教えてあげることが先輩の第一の仕事ではないでしょうか。それはさておき、新卒の皆さんは世間のヤジは気にせず、新たな価値観をもって日本社会をより良い方向に導く原動力として頑張ってください!

エコリク2019アンケート報告!
◆◆SDGsへの取り組みは就職活動に影響するのか?

先日、広告大手の電通が行った全国10~70代の男女計1,400名を対象にした調査によるとSDGsの認知度は14.8%程度だったそうです。グレイスも今回、環境ビジネスに特化した就活イベント「エコリク2019」に参加した230名の大学生(2019年度卒業予定の学部生、大学院生)を対象に就活生のSDGsに関するアンケート調査を実施しました。
ここではその結果について少し皆さんにもご紹介したいと思います。

まず、SDGsについて「知らない」と答えた学生は20%にも満たない結果となりました。8割を超える学生が、知っている、聞いたことがある、研究しているという回答でした。参加者が就活年度の学生であることから、就職活動における企業・仕事選びにおいてSDGsへの取り組みや繋がりを意識するか、という質問に対しては44.9%の学生が「意識する」と回答しました。さらに、SDGsの17の目標テーマの中で関心のある項目については、目標15(陸の豊かさ、地上生態系の保護)が最も多く、次いで目標7持続可能なエネルギーの確保)が挙がりました。次に、日本社会において最も取り組みが進んでいるものについては、目標6(安全な水と衛生の保証)次いで、目標4(質の高い教育)、9(すべての人のための技術と開発の普及)が選ばれました。
最も取り組みが進んでいないと思うものについては目標7(持続可能なエネルギーの確保)が特に票が集中しましたが、その他の目標については進んでいる取り組みにも選ばれた目標4も含め、複数にばらける結果となりました。

ドイツ最大規模の財団の一つであるベルテルスマン財団が各国のSDG達成に向けた取り組みの状況をまとめた報告書「SDG INDEX & DASHBOARDS」では、日本が比較的取り組みの進んでいる項目として目標4、6、9の3つが挙げられ、今回のアンケート回答とほぼ一致しました。一方で、取り組みが進んでいない目標については目標7を除き、それほど合致する傾向はみられませんでした。最新となる2017年度版(2017年7月発表)の報告書においては、目標7も一定の努力評価が認められ若干スコアが上昇しています。そのほか、取り組みが進んでいるものとして目標8(持続可能な経済成長と人にふさわしい仕事の推進)も挙げられていますが、アンケート結果では目標8に対する学生の関心自体が高くありません。

SDG INDEX and Dashboards Report2017 P218の日本

学生の理解度としては、SDGsという言葉自体は知っており、進んでいる取り組みについてもある程度把握しているが、取り組みが進んでいないものについてはそもそも関心も低く詳細を理解するには至っていない状況のようです。

2017年度は大手企業の労働問題に端を発し、働き方改革が大きく取り沙汰されることとなったため、目標8にも関心が集まっても良いものだと思いましたが、過剰残業やパワハラなどの言葉にばかり注目が集まってしまいSDGsといった大枠で捉えるには至っていないようです。ちなみに目標8にはGDPや職業能力訓練の機会などが評価項目としてあり、働き方改革に関わる項目はその中の一部です。今回評価されたものは、「15歳以上の人の銀行口座や電子決済アカウントの保有率」があり、これは若年層であってもスマホなどを利用して自分の意志で金銭の管理が行えるということが評価されています。いま国内で騒がれている労働に関わる問題は、目標8だけではなく、目標5(ジェンダーの平等)にも大きく関連し、問題は一つの目標だけに収まるものではありません。社会問題とのつながりを考えていくためには、17の目標を構成する169のターゲットにも学びを深める必要がありそうです。

SDGsについて、理解を持った若い人々が世に出ていくことは世の中を大きく変える無限のチャンスを持っています。これからは特に取り組みが進んでいない項目について理解を深め、それぞれの立場からどのようなアクションが取れるのか、自分たちだけで達成できないならば、他の団体とのパートナーシップをもって取り組むのか、など取り組みの参考となるようなグッドプラクティスも発信できるようにしていきます。