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その他 2018年2月号 チバニアンを知っていますか?

  2月(如月) 24節気 ⇒2月4日(日)〜立春・2月19日(月)〜雨水

夜空を眺めてみませんか?

2018年1月31日は「スーパー・ブルー・ブラッドムーン」でした。これは、満月が大きく見える「スーパームーン」に合わせて1ヶ月に2回満月が見られる「ブルームーン」、月食の時に月が赤銅色になる「ブラッドムーン」の3つの現象が重なった非常に珍しい現象で、日本では約150年前(1866年)の江戸時代以来の観測でした。

夜空といえば、「冬の星座」という唱歌があるように、冬は一年中でもっとも星空がきれいな季節です。環境省は、星空観察を通じて光害(ひかりがい)や大気汚染等に気づき、環境保全の重要性について関心を深め、良好な大気環境や美しい星空を地域資源(観光や教育)としても活用することを目指して、冬に「肉眼による星空観察」を推進しています。
冬は、①明るい一等星が多い、②さまざまな色の星が見える、③オリオン大星雲やすばるなど肉眼で見える星雲や星団がある、さらに日没が早いので19時ごろからもう夜空が暗い、上空の空気の流れが強いので星がキラキラとまたたいて見えるなど、肉眼で見られる星空の印象が強い季節なのです。

今年は3月31日にも「ブルームーン」が見られます。「ブルームーンを見ると幸せになれる」という言い伝えもありますので、是非星空も合わせて冬の夜空を眺めてみてください。

チバニアンを知っていますか?
◆◆77万年前の地磁気逆転の歴史を物語る地層

昨年11月、「地球史に『チバニアン』誕生へ!日本初の地質年代名」というニュースが話題になりました。地質年代とは、映画「ジュラシックパーク」で馴染みのある恐竜時代の「ジュラ紀」などのことですが、地球に地殻が形成されてからのちの歴史を、地層の重なりと地層中の化石による古生物の進化などから相対的な時間関係で区分した年代のことです。それぞれ有用な化石が発見された地域や特徴的な地層にちなんだ名称で名付けられていて、例えばジュラ紀の名前は、フランス東部からスイス西部に広がるジュラ山脈において広範囲に分布する石灰岩層にちなんでいます。

千葉県の地層は、大部分が海洋プレートのかけらや深海底~浅い海の堆積物で構成され、太古の時代は海底であったことが知られています。それが活発な地殻変動によって海底から持ち上げられ、現在の房総半島になったのです。「千葉セクション」と名付けられた「地球磁場逆転期の地層」は、その海底から持ち上げられた地層が河川の浸食作用によって削られて現れた露頭(地層の帯が明確にみられる場所)にあり、千葉県市原市田淵の養老川の川面に面しています。

地球は、北極N極、南極がS極という全体が大きな磁石で、現在磁石のN極は常に北を指します。ところが、過去 360 万年の間にはそのN極とS極の逆転が11 回確認されており、最後の逆転は77万年前に起きていることが知られています。「千葉セクション」の地層は、①77万年前に御嶽山が噴火した時の火山灰の堆積層の筋とその上下の年代の地層が明確であること、②この地域の堆積速度は極めて速く、平均で1000年間に2m以上の地層の堆積が観察できるため、磁場が逆転していた逆磁極期から磁場がふらふらしていた過渡期の磁極遷移帯を経て、現在と同じ正磁極期に戻る様子が連続して分析・観察できる特徴があります。同じ「地球磁場逆転期」が観測できる地層は、イタリアの南部にも2か所あるのですが、千葉のほうがより地層が厚く、観察や分析に最適な条件を備えているといわれています。

千葉セクションの地層 地質年代 小湊鐵道と菜の花畑

このようなことから、2017年6月に、「千葉セクション」が地質時代の国際標準模式地(GSSP)に認定されるよう、茨城大学岡田誠教授を代表とする22機関32名からなる研究グループが、国際地質科学連合(IUGS)の専門部会に提案申請書を提出し、審査の第一段階の投票で、圧倒的な多数で「千葉セクション」が地質年代の代表的な地層に内定したのです。今後正式に GSSP に認定されると、この地層の含まれる時代(約12万6千年前~77万年前、更新世中期)が「チバニアン」(ラテン語で「千葉時代」)と呼称され、日本の地名が地質時代名称に初めてつけられることになります。

最寄り駅の小湊鐡道月崎駅から徒歩約40分、滑りやすい崖の道を降りなければならないなど、決して足の便がよい場所ではないのですが、地層には磁場逆転の年代を示す標が打たれており、解説の看板などもありますので、興味のある方は現地を見学されるとよいでしょう。市原市のホームページに詳細なアクセス方法や留意点などがありますので、参考にしてください。

ところで、市原はこれからの季節、市を縦断する小湊鐡道沿線一面に広がる菜の花畑と桜でも有名で、休日には「撮り鉄」と言われるカメラマンで賑わいます。周辺を彩る里山の風景と併せて、小湊鐡道でののんびり日帰りツアーもお勧めです。なお、市原市は、世界的に希少な地層を保存保護、活用していくため、当該地の国天然記念物指定に向けての手続きを進めています。


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