同じ志の仲間と就活を乗り越えよう!
23卒対象・オンライン
2021.08.17(TUE) 10:30〜11:30コロナの感染拡大が続き、授業も就活もオンライン化が基本となった現在、激減してしまった学生同士の交流機会をつくろう!という想いでクロストーク企画をスタート。専攻や地域は異なっても、環境問題やSDGsへの高い関心という共通点を持った6名の学生が集まり、就活や環境問題、SDGsに対する想いについて活発な意見交換が行われました。
同じ関心事でも自分とは違う考えやアプローチを聞いて、自身の考えを見つめ直す機会になったという意見や、専攻や立場は違っても共通する意見を聞いて自信に繋がった、などの感想がありました。
また、学生の就活を支援する大学教授の方々にも、支援者の立場からコロナ禍の就活やSDGs・サステナビリティの潮流や影響についてお話しいただきました。
就活生はもちろんのこと、キャリア支援に携わる教員の方々も是非ご覧ください!
森崎 桃子 さん
早稲田大学 法学部 4年
渡邉 英之 さん
東京大学大学院
新領域創成科学研究科 自然環境学専攻 1年
庄司 彩未 さん
山形大学 農学部
食料生命環境学科 3年
美濃 りりか さん
酪農学園大学
環境共生学類 3年
今泉 友斗 さん
早稲田大学大学院 創造理工学研究科
地球・環境理工学専攻 1年
稲留 千紘 さん
桜美林大学
リベラルアーツ学群 3年
環境に関わる仕事に就きたいですが、環境分野の就職先は多く、まだ定まっていません。基本的にはゼミの先輩の就職先を参考にして、同じ業界のインターンシップに参加しています。
私もまだ定まっていません。環境は業界に限らず生活でも全ての人が関わっている存在なので、直接環境に貢献できる仕事も魅力的ですが、仕事選びの主軸にはせずに様々な分野を見ています。
大学で勉強している資源、金属に関連した環境に貢献できる仕事を探しています。再エネ事業にも興味があって、人々の生活の根幹を支えるインフラ業界も志望しています。
私は学んできた野生動物に関する仕事をしたいです。動物の個体数や被害の調査・研究の仕事に魅力を感じています。そういった会社が少なく狭き門ではあるうえ、給与が低かったり、非正規雇用の場合もあるので、安定性とのバランスを見ながらですが。
私は「就活」にこだわってはいないです。やりたいことは「環境問題の解決」なので、そのためなら他分野の院に進学するもよいし、自分のビジョンに合う企業があれば就職もいいなと思います。大学での専門性を活かさなくても、自分が好きなことや得意なことを活かして環境問題解決の仕事に就けばよいのではと。
SDGsを仕事の軸にするのは今は難しいと思っています。私は法学専攻なので、まずは実社会で使われている法律を体験するために企業の法務部を目指します。ゆくゆくは法律の軸を持ちながらも、人権の分野などに関わりたいです。SDGsにはボランティアなどで関り、将来的にキャリアにも活かせればと思っています。
大きな影響がありました。授業がすべてオンラインになり、勉強を人と話しながら行うことができず、思うように進まなかった。就活の考え方も変わったし、自分と向き合わされた1年半でした。
私も大きく影響を受けました。予定していた海外研究が中止となったことで、将来設計であった大学院入学も難しいと考え、就職活動へと切り替えました。
私はコロナによって人との関わりの重要性を感じ、就職場所においても首都圏で多くの人と関わりたいと思うようになりました。以前から興味のあった非鉄業界では海外や地方での勤務が多いため、首都圏にあるような再エネやコンサルタントの企業にも目を向けて考えるようになりました。
私はインターンシップや説明会のほとんどがオンラインになったことで、同じ学生との関わりも少なくなり、企業研究においても満足した情報が得られなかったりと、就職への焦りを強く感じました。
地方にいるので、オンラインでも交通費をかけずにインターンや仕事の疑似体験ができるのはありがたいです。
オンラインのデメリットは、直前まで自宅にいる気のゆるみから、準備を怠ってしまったり、就職活動のモチベーションを保てなくなったりすることも多いのではないかと思います。
社員さんとのやりとりも機械的になりがちで、会社の雰囲気も分かりにくいと感じます。雑談や対面でのコミュニケーションがあると、気持ちも楽だと思います。
私は昨年就活をした時に、最終面接もオンラインだったので、オフィスを見てどういうふうに働くのかイメージできず、内定が決まっても「本当にここでいいのかな」と思ってしまいました。リアルで会えるなら会った方がいいですね。
人に会えないってことでいうと、研究室など人間関係は大事ですよね。特に狭い業界だとなおさら、先輩や知り合いの話は大事です。
紹介や、人に教えてもらっていいところを知るのはありますよね。この業界は大手エージェントでは見つからないので、エコリクのほかWantedlyやFacebookで知り合った社会人の方の勤め先を調べることもあります。
企業の方などに「いろいろな業界を見てみて」と言われて興味のある業界のインターンに応募しても、技術職や専門職など専攻外だと落とされてしまいました。大学選びやゼミ選びで、ある程度就職先の分野が決められてしまったように感じます。
私も美濃さんと同じように感じました。私は大学2年生まで文系の授業がほとんどだったのですが、環境学を勉強するようになってからは理系も多くあり、かなり苦戦しました。環境に特化した業界は理系の技術職や専門職も多く、自分のこれまでの勉強内容と就職活動が大きく影響していると思いました。
私は二人とは逆の悩みです。理系で大学院まで進んだこともあり、魅力を感じた文系の企業があっても、全く違う分野に就職するのは親に申し訳ないと考えてしまいます。あと、学業と就活の両立も難しいですよね。今は研究が忙しく、この状況のまま就職試験が始まったら精神的にも辛いなと思います。
私は以前から野生動物の仕事を希望して専攻もしていますが、就職先は動物園など限られています。収入面のこともありますし、やりたい分野と現実的な就職とのバランスに悩んでいます。
環境業界があまり稼げないのかなという不安は私もあります。それもあって、最初からこの業界には行けないのかもと思っています。(*下部にてマッチングディレクターからの補足あり)
大学受験では模試で判定が出ますが、就活はそういうのがないので、この準備で大丈夫か、漠然とした不安が常にあります。実際みんな何社受けてるのかなども気になります。
私は専門性を仕事に活かしたいとは思っていないため、研究や学びを活かすというアピールができないことが悩みです。代わりに課外活動などによる想いを伝えようと思っています。
私は以前は、自分のやりたい仕事にすぐに就けないことが悩みでした。でも、「大きなことは将来できないとしても、自分なりに貢献できれば良い」とマインドセットを変えたらその悩みが無くなって、「ちょっとずつステップを積み上げていこう」と前向きに考えられるようになりました。
現在、環境問題にはメーカーや商社、コンサル、ITなど様々な企業がサービスや製品としても、自社の取組としても関わっていますので『環境業界』という括り方で平均年収や給与の情報を調べて判断することは難しく、限定的な情報は誤った求人理解に繋がる恐れもあります。まずは興味のある会社が属する業種や職種からリサーチしてみるのがいいでしょう。
鈴木 牧 先生
東京大学大学院
新領域創成科学研究科自然環境学専攻 准教授
氏川 恵次 先生
横浜国立大学大学院 国際社会科学研究院
国際社会科学部門 教授
藤倉 まなみ 先生
桜美林大学
リベラルアーツ学群 教授
研究室としてそこまで指導は行っていません。生態学系全般に言えますが、学生自身の意欲が高く、就活には積極的で教員に相談に来るというよりも学生間のネットワークを活用する傾向にあります。先生の情報をあまり当てにしていない、とも言えます。
具体的な就職先の相談に来るということは少ないです。一方で留学したい、進学したいという学生は多く、修士や博士の学生についてはしっかり面倒をみていかないといけないと思って指導しています。学部生の場合は、ゼミや授業で企業の環境の取組、ESG投資など新しい取り組みや情報を出すようにしています。企業の規模や給与に関心が行きがちですが、それ以外にも関心を持ってもらいたいです。
環境に関心がある学生が多いですが、関心があるから廃棄物リサイクル業界を選ぶ、という分かり易い選択肢の他に、どこの業界に行ったとしてもそこで環境に良いことが何かを考えるようにアドバイスしています。不動産であれば開発や環境影響のこと、アパレルであれば服の素材で原料がどこから来ているか、環境に配慮しているかなど。『環境』に関係ない業界はありませんので。
院生は専攻全体で見てもSDGsを特に意識して就活しているな、とは感じることはなく、そこまで影響はしていないと思います。学部生の方が講義をやっていて関心や意欲を感じます。ただ意欲や関心が就職に結びつくとは限らず、最終的には『寄らば大樹の陰』で、就職偏差値の高い所に行きたいという本音も見えます。
基本的にはそれほど意識しているとは感じることはないですが、講義や実習で銀行・証券業界がESG投資をはじめているということを話すと、どのメガバンクがその分野で伸びていくのか、証券会社がESG投資に取組むが将来どうなっていくのか、と質問してくる学生もいます。同じ業界、業種で企業を選ぶ際の判断基準にはなっているようです。ただ、質問が来た際に、将来的にどうなるかは、企業によって開示情報も差があるため答え辛く、SDGsに対する企業側の関心度合も図りかねるのでアドバイスし難いところがあります。
企業の将来性の判断にはなっていると思います。授業で環境報告書、CSR報告書を読むことを課題としているが、SDGsの取り組みがESG投資などで銀行からどう評価されているかという観点で、企業やビジネスを見る目を養う指導をしています。環境報告書を読む企業は、教員が指定するのではなく、新聞記事等から学生に探させています。
大きく変わりました。就活に限らず学校に来れない、研究室に来る頻度を落とさざるを得ないことから、学生間のネットワークが脆弱化しています。そのことに悩む学生も多いです。友達同士のネットワークで情報が得られないとネット情報に必然的に頼ることになり、怪しい情報、不確かな情報に引っかかるリスクもあると懸念しています。学生の上下のつながりがあると良いのですが…。正しい情報を掴み辛くなると、従来の安全志向で大手や公務員志望が増えることに繋がるかもしれないです。
全般的に求人が限定的になったと思います。選考もIT関係は例年であれば早く決定する傾向にありますが時間が掛かっています。就活はせずに留学を選択肢に入れる学生も多くなっています(このご時世にできるのか?とは思いますが)。インターンシップも例年より減少しているので苦労していると聞きます。
本学では航空業界や旅行業界が人気だったが全く就職口が無くなってしまいました。夢を絶たれた、そのためにがんばってきたのに、という声を聴きます。結果的に文系の学生も求人が多いIT分野を選択しています。一方でコロナ前は低レベルの情報、学生間の口コミで安易に行動していたケースもありましたが、今は自分自身で企業や業界について調べるようになってきている印象です。
提携団体の一般社団法人サステイナビリティ人材開発機構では出張講義(現在はオンライン)などのキャリア支援活動を行っております。
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