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職務経歴書の書き方

職務経歴書は、履歴書同様に書類選考で重要な書類です。

決まった形がないので個性が出る分、文章力や書類の構成スキルもみられます。仕上がり次第では、次に進めないことも・・・
またこれまでの経験や応募職種によって、記載すべき内容も異なってきます。
応募先企業の人事・現場担当者が納得する職務経歴書を書く上でのポイントについて、解説をご利用いただき、お役立てください。

「分析技術者」職務経歴書 書き方のポイント

①職務要約

アピールできる数値実績・客観的評価を記載しましょう。あなたの「力量」の裏付けになります。

②職務経歴

分析機器と使用目的を明確にしましょう。(測定対象や使用頻度もあるとgoodです)
具体的な事例を添えることで自己PRにも繋がりやすくなります。

③志望動機

長期的なキャリアビジョンを簡潔に表現しましょう。今この仕事に就く意義、また将来はどうなって行きたいのか、採用担当者が納得しなければ採用されません。重要なポイントです。

④自己PR

  • ・分析技術者は業務を迅速且つ、的確にこなせることも評価のポイントになります。処理能力(精度・数量)を記載することで、技術の高さ、多くのルーチンをこなす根気や未知の手法を検討する粘り強さを示すことが出来ます。
  • ・また、困難に対応したエピソード等によりメンタルの強さをアピールしましょう。
  • ・「できます」「頑張ります」だけでは物足りません。例えば環境分析の会社に対し、「業務での経験はありませんが、学生時代にGC/MSを使用した経験があり、対応が可能だと考えます」のように、入社後実行できる根拠まで示しましょう。
分析技術者職務経歴書事例-1
分析技術者職務経歴書事例-2

「コンサル・建設コンサル」職務経歴書 書き方のポイント

①大学の研究テーマ

「研究開始のいきさつ」「内容」「結果」「その後どうなったか」を作成しましょう。
学生時代は何に興味をもって何を研究してきたか、は採用担当の気になるところ。またその研究を始めた理由、どのポジションで研究していたか、そして研究の成果はどうだったか、その後、テーマはどうなったか、等を添付する事で貴方の学生時代が見えてきます。
転職活動の際の必須項目ではないですが、技術士取得を目指す方にとっては必須となってくるポイントです。業務内容と違ってもしっかりと作成すると良いでしょう。

②職務経歴

  • ・「発注元」「件名」「地位・職名」「業務内容」「従事期間」を記入しましょう。採用の立場からすれば最も知りたい情報です。採用に際し、求めている部署の業務経験があるのか、即戦力になれるのか、どのポジションで活躍できるのか、等がその理由です。但し守秘義務がある場合もありますので慎重に作成してください。
  • ・担当業務の役割(管理技術者、設計責任者、発注者支援など)、持っていればテクリス点数を記入しましょう。
「コンサル・建設コンサル」職務経歴書事例-1
「コンサル・建設コンサル」職務経歴書事例-2

「海外留学経験者」職務経歴書 書き方のポイント

①留学の動機

国、大学を選んだ理由を必ず書きましょう。突発的、衝動的な留学ではなく、計画性と熱意が伝わるようにストーリーを書くことが重要です。

②専攻内容

  • ・国や大学により授業内容やコースは様々です。論文を作成していればその内容の要旨を、コース選択式であれば、そのコースの内容と詳細を書きましょう。
  • ・研究時に使用した機器、ツールについても列記しましょう。

③自己PR

留学で得たものを明確にしましょう。環境分野ではイギリスやオーストラリアを中心に海外留学をされる方が多く、ただ「海外大学を出た」というだけでは評価には繋がり難くなっています。
もちろん、語学力やチャレンジ精神などプラスの証明となる項目はたくさんありますが、そうした共通項目だけではなく、そこでしか得られなかった武器(知識・技術・人脈)を自分で理解して企業に伝えられることが大切です。

◎論文は日本語版を作成しておくとGood!

シンクタンクやコンサルタントは官公庁や自治体をクライアントとする業務が多く、日本語で文章を書く機会が頻繁にあり、一定以上の文章作成能力が求められます。
海外留学した人の中には日本語が不自由になっている人が意外にも多く、自分のリハビリも兼ねて、文章作成能力の証明として日本語版を作成しておきましょう。

「海外留学経験者」職務経歴書事例-1
「海外留学経験者」職務経歴書事例-2

「新卒・第二新卒」職務経歴書 書き方のポイント

①研究概要・履修科目

  • ・論文タイトル、内容、結果、背景について具体的且つ論理的な記載をしましょう。職歴がほぼ無いに等しい若手人材にとって最重要項目です。
  • ・履修内容の他、プレゼン経験や機器、使用ツールなどにも触れることも重要です。
  • ・別途資料としてポスター、プレゼン資料なども提出可能なので、自身の武器として企業にアピールしましょう。

②自己PR、志望動機

  • ・冒頭で結論、理由、具体例などを挙げ、次にそれらをどんな仕事で活かせるかなど、将来的な展望の順番に整理しましょう。研究概要と同様、実務経験が少ない人にとっては重要項目です。
  • ・自身のルーツなどバッググラウンドを書いても人柄が伝わります。
    (履歴書記載の自己PRへ一部引用されていても良いでしょう。)

③就業経験・インターンシップ経験

  • ・民間企業なのか、官庁なのか経験を記載するとともに、事業内容や業務フロー、自身の役割を記載することで、仕事の流れを理解しているかをアピールしましょう
  • ・応募企業によって活かせる経験は異なりますが、シンクタンクやコンサルティング会社であれば調査、レポーティング経験を記載することも評価の対象になります。
  • ・そのほかにも英語を利用した業務に携わったかなど、アピールしたい経験を掘り下げることが重要です。
「新卒・第二新卒」職務経歴書事例-1
「新卒・第二新卒」職務経歴書事例-2