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環境ビジネス情報

特集コラム ~サステイナビリティとキャリア~

持続可能な社会を構築するために

Sustainavision Ltd.
代表取締役 下田屋 毅 様

インタビュー キャリア 国内・国際

貴社の事業内容をお聞かせください

2010年12月に英国ロンドンで会社を立ち上げる少し前にベルギーのブリュッセルでサステナビリティ(CSR)プラクティショナー資格講習(※詳細は後述)を受講しました。そしてこの講習が欧州、北米、アジア、中東で行われていたけれども、日本ではまだ行われていないことがあり、この講習を日本に持ち込むために、そのCEO・創業者であるCSEという会社のニコス・アブロナス氏と話をし、交渉の末日本にて開催をすることに至りました。現在は英国CMI認定サステナビリティ(CSR)プラクティショナー資格講習として1年に2回実施しています。またCSR/サステナビリティ全般だけではなく、研修事業としてはビジネスと人権により焦点を当てたビジネスと人権研修をTwenty Fiftyという英国・ドイツを拠点とする会社と提携を行い実施しています。
その他、事業会社やコンサルティング会社からの依頼を受けて欧州のサステナビリティに関する動向をカンファレンスに参加して調査し、レポートを提供するなどのリサーチ事業も行っています。その他、専門メディアの依頼で記事を執筆するなどの情報発信もしています。最近は、欧州のCSRの動向やサプライチェーン、人権などについて、会社の経営層に向けてダイアログという形で話をして欲しいというご依頼も増えています。

サプライチェーンの人権・労働に関しては私が現在、専門性を持って焦点を当てている分野でもあるのですが、企業に関わる人権の問題は、日本企業ということに関わらずどこの組織においても苦労しており、どう取り組みをしたら良いかわからないと思われています。海外の先進企業は、ステークホルダーからの要求もあり、会社としてもその対応を行うために、計画を立てて実施するスピードが速いです。日本はそれが先進企業であっても遅い感じがします。最近では、ESGの観点から、例えばGPIFのインデックスに入るということで、海外で発生している人権問題の対応、その情報開示の重要性が認識されるようになってきています。

日本企業の多くは、CSR/サステナビリティに関することにおいて、まだコストとして考えられている企業が多く、先に投資してリスクを回避するということがまだまだできていないようです。先に投資しておけば何か不具合が発生した時に、莫大なコストを投じて対応したり、信用回復をするということもなく素早く対応することができます。そしてグローバルな視点、また長期的な視点からは、先行してCSR/サステナビリティに投資をしていることが、企業の信用を高めるとともに競争優位の状況も確保することができるのです。

どのような経験が今の仕事に活きていますか?

最初の重工業の工場での経験が、現在非常に役立っています。総務や人事の仕事というのは言うなれば従業員への営業みたいなものです。工場は500人規模で、それほど大きくなかったこともあり、全員のことを知っていました。工場の労働者が仕事がしやすい状況をどのように作るかという仕事だったのですが、現在サプライチェーンの監査などを行うなかで、この時の工場での経験との関連性が非常にあり、この過去に実施した業務の知識や経験が非常に役に立っています。
特に安全衛生に関しては、どこに危険が潜んでいるのかなど、すぐに身に着けることができない内容でもあり、それを工場の主担当として実務でやっていた経験は非常に大きいと思っています。工場で実務として行ってきたことが活かされていること、そして環境ビジネスの会社の立ち上げの際に構築したネットワーク作りの経験も活かされ、現在はCSR/サステナビリティの領域で海外の有識者の方々とネットワークを作ることに役立っています。

下田屋 毅(しもたや たけし)
  • 代表取締役

  • 1991年大手重工メーカー入社、工場管理部にて人事・総務・採用・教育・給与・労使交渉・労働安全衛生等を担当。労働安全衛生主担当として、工場の「安全衛生内部監査制度」を企画・導入。環境ビジネス(新エネルギー・R.P.F.製造) 新規事業会社立上げ後、2007年渡英。英国イースト・アングリア大学環境科学修士、英国ランカスター大学MBA修了。

  • ビジネス・ブレークスルー大学講師
    (担当:CSR/サステイナビリティ)
  • 一般社団法人 グローバル・アライアンス・フォー・サステナブル・サプライチェーン代表理事

  • 執筆講演多数。