環境ビジネスとは
環境ビジネスとは、供給する製品・サービスが、環境保護及び資源管理に、直接的または間接的に寄与し、持続可能な社会を実現に貢献するビジネスのことです。具体的には「環境汚染防止」「地球温暖化対策」「廃棄物処理・資源有効利用」「自然環境保全」の4つの分野に分けられます。(環境省による定義)
その市場規模は、環境省の最新の調査では「市場規模が110兆円超(全産業界の10%以上)、雇用規模は約270万人」であり、環境ビジネスが日本国内の経済成長に与える影響は年々拡大しています。(環境省「環境産業の市場規模・雇用規模等の推計結果(2019年版)」より)
また、半年ごとに発表される環境経済観測調査(環境短観)の最新の調査結果(2019年12月調査)でも、業況は引き続き好調さを維持しています。
エコリクは、その好調な環境ビジネスに特化した就職サポートサイトです。
ここでは、「環境分析」「生態系保全」などの化学・生物系の技術者、「再生可能エネルギー」「CSR・サステナビリティ」に関するコンサルタントなど様々な求人を、最新の業界動向・潮流を踏まえてエコリク独自の 8ジャンルに分類して、求人情報を掲載しています。
エコリクの環境関連分野・注力領域
環境保全 Environmental Conservation
OECD(経済協力開発機構)の環境産業の中でも、あらゆる環境汚染を測定、分析する計量証明事業は環境産業の代表格として、発展を遂げてきました。
自然から、都市の生活圏までを化学・物理・生物的側面から調査し、様々な保全対策がとられるようになり、国内においては既に成熟した市場として認識されつつあります。
その一方で、急速な都市化を遂げる発展途上国においては環境問題が顕在化しつつあり、国境を越えた新たな市場拡大の動きがあります。公共事業では環境アセスメントの需要が高まり、人材は常に不足傾向です。
経験者や有資格者はもちろん優遇され、その他にも理系素養ある若年層を採用し、調査・サンプリング業務に配置、入社後資格者に育成するなど、採用に積極的な企業も増えています。
主な職種
公共政策 Public Policy
政府・自治体が掲げる循環型社会、低炭素社会の実現のため、環境分野における行政が担う範囲はますます広がっており、有効な政策を立案・実行していくためには、国内外の政策を広く調査するとともに、対象地域の状況を正しく把握し、さまざまなステークホルダーとの調整をとりながら課題に取り組んでいくことが求められています。
環境政策を担うのは公的機関(環境省・経済産業省・国土交通省・厚生労働省など)や、所管法人の職員だけではありません。
公的機関からの依頼のもと調査を行い政策立案を支援するシンクタンクやコンサルティング会社では優秀な人材を常に求めています。
主な職種
サステナビリティ・CSR Corporate Sustainability
企業が事業存続の重要な条件としてサステナブルな経営に取り組むことは、もはや常識的なものとなりました。
各社が内部体制を整えることはもとより、コンサルティング会社に調査・戦略立案を依頼するなど、単なる情報開示の枠に止まらない、企業価値を高める新たな取り組みが進められています。
ISOやEHSなどの技術的素養が求められる専門職は別として、基本的には英語での業務が日常的に発生します。
特にコンサルタントでは、欧州や米国などの大学でESGや持続的開発、環境学を履修した方が多くいます。トリプルボトムラインへの適切な理解を持った方が求められています。
主な職種
都市・地域計画 Urban&Regional Planning
豊かな自然に恵まれる日本の国土、その一方で火山活動や地震活動においては世界でも有数の多発国であり、台風や低気圧による降雨や強風による被害は、世界的な気候変動の影響も受け、毎年大きなものとなっています。
地域の暮らしを支えてきたインフラも長い年月が経ち老朽化が進んでいます。
しかしながら、少子高齢化や人口減少による財源不足により、全てを新しくするということは現実的ではありません。
今ある社会資本整備の適正な維持・管理・運営を可能にする持続可能な「まち」づくりを進めていくことが重要であり、ソフト、ハードそれぞれにおけるプロフェッショナルの力が求められています。
主な職種
エネルギー Energy
2012年7月「再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)」が開始したことにより、各企業が競って新エネルギー事業へ参入しました。
短期的な収益を目的とした安易かつ無計画な建設計画を行う事業者も多くありましたが、現在はそのような企業の多くは市場から撤退しました。
発電量や敷地面積の巨大さがニュースになることが多いですが、いま注目を集めているのは、街づくりや商業施設の計画・設計段階から地域住民と協力して、バイオマスや太陽光といった再生可能エネルギープラントを導入した地域主体(スマートシティ、エコタウン)の取組みです。
電気系エンジニアの採用に限らず、導入量予測や各種規制を調査するコンサルティング職、各施設の発電量予測のためのシステムを管理するIT系技術者など多様な職種で人材を募集しています。
主な職種
廃棄物・リサイクル Waste & Recycling
過剰な資源利用とそこから生まれる廃棄物の増加は、旧くから人類が直面してきた分かりやすい環境問題です。
人が生活する上で必ず発生する廃棄物の処理は、ビジネスにおける取り組みとしても安定している業界の一つです。
環境プラント(水・廃棄物)の設計や維持管理に関わるエンジニアの求人が多く、電気・機械系の出身・経験者は常に求められています。
最近では、処理した廃棄物を利用したバイオマス発電といった再生可能エネルギー活用に力を入れている企業や、東南アジアなどの発展途上国へ廃棄物処理技術支援の展開を図り、グローバルにビジネスを拡大している企業、家庭や商店、畜産業、水産業、林業など地域全体から発生する廃棄物を有効活用した地産地消型の都市開発プロジェクトに取り組んでいる企業・地域もあり、そうした背景から様々な人材採用も始まっています。
主な職種
健康・化学 Health&Chemicals
人の健康や自然環境・生態系に化学物質が与える影響は、これまでも多くの調査研究がなされてきましたが、東日本大震災に端を発した放射性物質の問題以降、市民レベルで急速に関心が高まりました。
その他、健康や食・暮らしの安全・安心に対する社会的関心の高まりを受け、医薬品や食品の研究開発、品質や安全性に関わる各種試験の評価等ライフサイエンスに関わる分析事業だけでなく、メーカーの各種法令に関る対策にも専門家の力が求められています。
主な職種
専門的サービス
Professional Services
震災に関る廃棄物や放射性物質の問題、既存電力と太陽光や風力などの再生可能エネルギーの問題、東京オリンピックに伴う開発など、いずれも特殊な業界にいなければ知らないという話題ではなく、一般生活の中でも見聞きするものです。
環境ビジネスを良く「自然保護」に関る仕事と思われる方がいらっしゃいますが、少なくともエコリクが扱う求人はそれのみに限定しておりません。
むしろ中長期的に取り組まなければならない、そして個人の力のみでは解決が難しい大きな社会的テーマに対して臨む企業と人を支援する、それがエコリクが取り扱うフィールドであり、環境ビジネスなのです。
環境ビジネスは多様な人材のエントリーを待っています。
あなたの専門性を環境や社会の課題を解決するために、存分に活かしてみませんか?
主な職種
エコリクの環境関連分野から求人を探す
エコリクは、「環境ビジネス」に特化した転職サポートサイトです。
環境ビジネス業界は、現在SDGs(持続可能な開発目標)達成に向けて大きく動いています。エコリクでは、「生態系保全」「再生可能エネルギー」「CSR・サステナビリティ」「廃棄物・リサイクル」に関する技術者、コンサルタントなど、最新の業界動向・潮流を踏まえた求人情報を掲載しています。