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環境ビジネス情報

特集コラム ~サステナビリティとキャリア~

幅広い環境保全事業に
  上流側で携わる仕事

国際航業株式会社 技術サービス本部 環境保全部
部長 大谷 徹 様(右)
環境グループ長 鶴間 亮一 様(左)

インタビュー キャリア
エネルギー、社会インフラ、防災・環境保全などで発展を続けている「国際航業株式会社」。
環境保全部の大谷様、鶴間様に環境保全事業の仕事内容、やりがいなどをお話しいただきました。

これまでのご経歴をお聞かせください。

大谷 平成元年に新卒で入社して、29年目になります。入社時から約10年間、建設コンサルタント分野で河川の環境計画業務に携わりました。河川行政の中核である河川法は、洪水を抑える治水機能、水を利用する利水機能、環境という大きな3本柱から成り立っています。このうち私は環境分野で環境整備事業、例えば親水護岸や公園を作る業務に従事し、国の施策である「ふるさとの川整備事業」などを主に行なってきました。
その後、河川の環境に関する研究所「財団法人リバーフロント研究所」に3年間出向しました。財団では国の施策を作る側で業務に携わる経験ができました。
戻ってきてからは、地理空間情報に関する技術分野で、航空レーザ測量の河川分野での活用について10年近く取り組み、約10年前に今の部署に移りました。現在部門長を務めている「環境保全部」は、河川・水環境、海洋、資源循環からエネルギーまで環境保全に関わる幅広い仕事をしています。

環境保全は幅広い分野です。当社の「環境保全部」は様々な業務を担当しており、自然環境や生活環境業務を担う部署「環境グループ」を鶴間がマネージメントしています。
具体的には、環境アセスメント関連業務が中心ですが、生活環境における騒音調査なども行います。また、廃棄物処理場の計画や設計を行う「資源環境推進グループ」、土壌や地下水の汚染調査や対策を行っている「環境ソリューショングループ」、太陽光や風力など再生可能エネルギーに関するコンサルティングを行っているグループなどがあります。さらに、地域の保全・防災に欠かせないハザードマップや河川の防災計画を作るグループも含め「環境保全部」は安全・環境両方に携わる8つのグループで組織されています。

鶴間 私は中途採用で、平成20年に入社しました。それまでは、環境調査や環境アセスメント業務を請け負う会社にいました。当社に転職して、この9月で9年になります。
大学時代は環境系の学科で生物調査を専門としていましたので、就職後も専門を活かして環境調査・・・主に自然環境系の調査に携わってきました。当社では、自然環境調査をはじめ、環境アセスメント等の業務の受注から納品まで携わり、多くの実績を積んでいます。
また、環境グループのグループ長になった約3年前からは、組織のマネージメントと実際の業務両方に携わっています。

大谷さんは大学で河川の勉強をされていたのですか?

大谷 いえ、大学時代は人工衛星の画像を解析し、緑被率を計算する研究などを行っていました。衛星画像を扱っている関係で国際航業に入社したというわけです。建設コンサルタント部門に配属されても地理空間情報に関する部署の方と一緒に仕事をすることも多く、大学時代の勉強も十分役に立っていると感じます。

大谷 徹(おおたに とおる)
  • 1989年、国際航業入社。
  • 2015年より技術サービス本部環境保全部長として、環境関連事業に携わるグループをマネジメントしている。
  • 技術士(建設部門)や測量士、空間情報総括管理技術者の資格を保有し、河川事業に関する業務に従事する一方、社内の各種プロジェクトに取り組んでいる。
鶴間 亮一(つるま りょういち)
  • 2008年、中途採用により国際航業入社。
  • 専門とする野生動物保全に関する知識、経験を活かし、自然環境調査業務、環境アセスメント業務等に従事する。
  • 2015年より技術サービス本部環境保全部の環境グループ長として、自然・生活環境調査、環境アセスメント等の業務に携わるグループのマネジメントも行う。
  • 技術士(環境部門、建設部門)の資格を保有する。